2010年8月15日日曜日

いじめる脳、排除するDNA

”ばかにするな”と言う言葉。これはつまり、”オレはおまえより序列が下ではないぞ”と言っている。これはほとんどの人が使うから、ヒトのほとんどは、”自分が序列の上位だ”と思っている、ということなのだろう。ヒトはいつも、だれかとの”序列”を気にしているし、だれしも自分はその上位にいると言って譲らない。そしてそれはいつも争いや憎悪、イジメの基になる。

ウイリアムショックレー は、ノーベル物理学賞を取った。トランジスタの発明である。ショックレーはセミコンダクタ社、フェアチャイルド社などシリコンバレーを産んだ偉大な功績があり、彼の部下はやがてインテルを創設する。半導体のルーツというわけだ。彼は優生学に関心があり、偉大な頭脳は意図的に残すべきだとし、いち早く精子バンクを設立している。科学的に見て黒人は白人より劣っているなどと言う発言や、ノーベル賞受賞者の精子提供を設立し物議を遺している。その彼自信への人間的評価は高くない、というかかなり酷評だ。いじめや、好き嫌いに対して病的だったという話しも聞こえてくる。

優れた人間、劣った人間とは、いったい何だろうか。残すべき資質、駆除すべき血筋、そんなものが存在するのだろうか。と尋ねれば、多くの人はいくつも思い当たる節があり、暴力や他宗教や、オカルト集団、あれこれと上げるだろう。おそらく、人は誰も皆、自分の資質と対抗する勢力は駆逐すべき候補に上げるだろう。自分のお気に入りは未来永劫残るべきだと。そう言った方向性は、人に、いや、生き物には間違いなくある。生き物には自分を活かし、他を駆逐する指向性が組み込まれている。

訳もなく、根拠もなく、降って湧いたように、”自分はエライ”。自分は正しい、正義は自分で、理路整然と説明ができて、とても判り易い。だからそれが理解できないことがすでに、自分以外の人が劣っている証拠である。

自分の家系はエライ、自分の一族はすばらしい、自分の国こそ未来へ残すべきで、自分の宗派、教えこそ人類を救い、自分の人種は他の人種より明らかに優れている。しかしそれは、全ての人の適当な思い込み、幻覚なのだ。全ての人がその幻覚を疑わないように仕組まれている。だからそれは、当たり前のこと、なのだ。

解剖学的に、人は1種である。亜種も何もない。地球上の人は皆同じ遺伝子、同じ構造、仕組みを持っている。それは、例えばパソコンで同じCPU,、ロジックを持っているようなものだ。OSも同じ。しいて言うなら例えば、デスクトップの画面にメッカの写真が貼ってあるか、毛沢東なのか、自由の女神なのか、水着の写真なのか、という程度の違いであろう。優も劣も凸も凹も無いのだ。すくなくとも排除したり優遇したりするほどの差異はない。好き嫌いがあるとすれば、”きまぐれ”以外のなにものでもない。いい加減な脳のなかのロジックの果てに、お気に入りフラグが立つか、イライラフラグが立つか、時の運にすぎない。気まぐれが争いの基。すべての生き物は意味も無く争いをしている。全ての生き物が子を産むくらい当たり前に争いをする。そう言う仕組みなっている。だって、だれも好きやキライの基を知らない。ただ、底なし井戸のような奥底から気まぐれに沸いてくる喜怒哀楽の感情のまま、惚れたり罵倒したりする。

”だって、キライなんだもん” という、アレである。

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